ペレットストーブ導入顛末記

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暖房設備

1991年に土地を購入、1995年に別荘として建物を建築、この地方の寒さを考慮して、壁、天井裏の断熱を施工しました。また、暖房種類を神奈川県で新築した際に採用して大変快適に過ごせた床暖房を全面的に施工することにしました。1F居間、キッチン、風呂場の床下と2F3部屋の床に床暖房パネルを敷設しました。風呂場床下はタイル下地に銅パイプ(直径9.5mm-3分管)を敷設しました。

暖房のカロリー必要量は1Fリビング24畳、キッチン8畳、浴室3畳と2F12畳2部屋、6畳1部屋合計32、5坪(107.25㎡)ですが、1Fリビングの階高を3mとしたため通常の計算式にプラスαとしました。その頃、関東地方では暖房負荷の必要量計算では、開口部、窓などの細かい計算は除いて、大まかに坪当たり600kcalとしていたと思いますが、寒冷地でもあるのでその数字を800kcalとし総合的な必要cal数を26,000kcalプラスαで30,000kcalと算出し、これを賄うボイラーを当時石油ボイラーでは定評があったサンヨー製品(HBU-AK31A(暖房出力31,000kcal/h)を設置しました。燃料消費は時間あたり3.96L/hでした。
ボイラー内部に密閉式膨張タンクが内蔵されていたので、シスターンタンクは設けませんでした。
1Fは根太間パネル、根太間パネルの下は50mmの断熱材、2Fは下地ベニヤの上に床パネルを敷設しました。

当地に到着してから暖房のスイッチを入れると温まるまでに数時間を要することから、横浜で出発前に電話でスイッチを入れ、事前に暖房しておくシステムを導入(いな流行りのA-Iシステムです)到着したときには家中が温まっているという快適な設備でした。

ペレットストーブ導入の動機

当初設置した暖房設備は冬期に一週間ほど年数回滞在するときはそれほど燃料の負担を感じませんでしたが(灯油代金が今ほど高額ではなかったこともある)2016年に当地に移住して、通期で使用してみると、時間あたり約4㍑という燃料消費は無視できず、最低温度の燃焼にしても月の燃料費は5万円近くになってしまいました。灯油代がリットルあたり80円程度でしたが、今後この灯油代が大きく下がると思えず、燃料費低減の方法を模索していました。

ご近所のみなさんも使っていらっしゃる薪ストーブを一番に検討しましたが、燃料の薪の手配が大変なようで、丸太のままで購入しても薪割りの手間、保存しておく場所の確保など、これから高齢に向かう身としては賄いきれないとの危惧からこれを断念。

同じように年齢の点と薪ストーブの経年劣化で買い替えを検討していたご近所の方とお話しているときに話題に出たペレットストーブを検討することにしました。

検討開始

この地方でストーブを使い始めるのは朝晩で10月中旬過ぎからのようです。その時期に間に合わせるようにするには10月はじめには設置済となっている必要があり、そこから逆算するとカタログ請求、現物確認、燃焼状況確認、など結構たくさんの検討事項があり、6月頃からはじめないと遅くなるかなと言うことで、6月はじめにいろいろなメーカーのホームページ検索からはじめました。

まず暖房する部屋の設定です。2階建ての家なので、1Fでストーブを炊いていればその熱気が上昇し、2Fも温まるだろうとの思惑で1Fリビング24畳とキッチン8畳(ドアなどの仕切りがなく、一部屋で使っている)坪数で16坪、必要熱量は前記の計算方法で800Kcal✕16坪=12,400Kcalとしました。これが検討の前提条件となります。

国産・輸入品比較

はじめに国産各社のホムページから検討しました。最近ではたくさんのペレットストーブメーカーがでています。豊実精工シモタニトヨトミ山本製作所さいかい産業エコティ(西村精工)石村工業近藤鉄工などです。

この中で豊実精工のペレスター(最大暖房能力6.9kW/hー5,934Kcal),トヨトミのPE-8(最大暖房能力7.5kW/hー6,450Kcal)などを候補としてしていましたが、前記必要熱量を賄う能力が足りませんでした。トヨトミで16.1KW(13,846Kcal)の商品がありますが自社製品では無いので除外しました。その他送風の音が大きめなのと、風量を上げて能力を出そうとしているのか、風のあたりがきつい感じがしました。

次に外国産のストーブの検討に入りましたが、欧米などペレットストーブ先進国の中でどこにしようか迷いましたが、特に最も進んでいると思われたイタリアのメーカーを選んで見ました。カタログを取り寄せたりホームページで見たりと

 

 

機種決定